よくあるご質問(Answer)
矯正治療のメリットは?
現在、健康という概念は、「疾病がない状態」という考え方から、「より快適で、豊かな、質の高い生活そのもの」という精神的、心理的、社会的条件を包括した積極的なものとして捉える方向に進んできています。
美しい歯並びは、明るい笑顔に貢献するだけではなく、ブラッシングなどによるお口の中の衛生管理を容易にし、効率よく咬むことを可能にします。
また、虫歯等で歯の治療を受ける場合も、よりきれいな治療結果が得られやすくなります。
そして、かみ合わせを整えることで、歯を支える骨の負担が少なくなったり、顎の動きが良くなる場合があります。
矯正治療は何時から始めればいいの?
矯正治療は、基本的には何歳からでも可能ですが、やはり最適な時期はあります。
歯並びやかみ合わせで気になることがありましたら、まずはご相談ください。最適な治療の開始時期は、かみ合わせの状態によって異なりますが、基本的にはその時期を過ぎても、その状態に合わせた治療目標と治療方法で治療は可能です。
たとえば下の顎が横にずれている場合、小学校低学年までに治療をされると、単純な装置だけで良好な結果が出ます。
詳しくは矯正治療の開始時期の詳細をご覧ください。
目立たない矯正器具はありますか?
歯の色に近い矯正装置や透明な矯正装置なら、あまり目立ちません。また歯の裏側に装置をつける方法もあります。
矯正が楽しくなるブラケットってありますか?
最近では、カラフルなものもご用意できます。
歯を抜く必要は有りますか?
できるだけ、健康な歯を残す方針で治療計画を立案していますが、顎の大きさに比べ歯が極端に大きい場合などは、やむをえず抜歯が必要な場合があります。
子供の時に治療を始めた場合、歯を抜かないで済むことが多くなります。
フッ化物洗口って何?
虫歯予防のためにフッ化物洗口溶液でぶくぶくうがいをする方法です。
この方法はうがいが上手にできるようになる4歳から、永久歯が生えそろう15歳頃まで継続すると虫歯の発生を効果的に抑制します。一分間のぶくぶくうがいで簡単に虫歯予防ができます。簡単に行える虫歯予防といえます。
当院では、動的治療中にフッ化物洗口剤を無料でお使いいただいています。
医療費控除の対象にはなりますか?
対象になります。是非申請してみてください。
矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について
- 矯正歯科装置装着後に違和感、不快感、痛みなどが生じることがあります。一般的には数日間~1、2週間で慣れてきます。
- 歯の動き方には個人差があります。そのため予想された治療期間が延長する可能性があります。
- 矯正歯科装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院など、矯正歯科治療には患者さんの協力が必要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
- 治療中は矯正歯科装置が歯の表面に付いているため食物が溜りやすく、また歯が磨きにくくなるため、むし歯や歯周病が生じるリスクが高まります。したがってハミガキを適切に行い、お口の中を常に清潔に保ち、さらにかかりつけ歯科医を定期的に受診することが大切です。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
- 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることや歯肉が痩せて下がることがあります。
- ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
- ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
- 矯正歯科装置などにより金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
- 治療中に顎関節の痛み、音が鳴る、口が開けにくいなどの顎関節症状が生じることがあります。
- 治療の経過によっては当初予定していた治療計画を変更する可能性があります。
- 歯の形の修正やかみ合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
- 矯正歯科装置を誤飲する可能性があります。
- 矯正歯科装置を外す際にエナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
- 動的治療が終了し装置が外れた後に、現在のかみ合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやり直す必要性が生じる可能性があります。
- 動的治療が終了し装置が外れた後に保定装置を指示通り使用しないと、歯並びやかみ合わせの「後戻り」が生じる可能性があります。
- あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
- 治療後に親知らずの影響で歯並びやかみ合わせに変化が生じる可能性があります。また、加齢や歯周病などにより歯並びやかみ合わせが変化することがあります。
- 矯正歯科治療は一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。